レオパケージをSwitchBotとIFTTTでトロピカル化した
うちにはヒョウモントカゲモドキのトカちゃんがいる。ヤモリの仲間だがトカちゃん。もう13、4年生きていると思うが、寄る年波を感じさせず元気いっぱいである。
毎年この時期になると冬支度を始める。これまでは水槽全体を発泡スチロールで覆い、Sサイズパネルヒーター一枚で凌いできた。トカゲ生で既に4回の引越しを経験しているが、どの家でもトカちゃんの定位置は玄関だった。隙間風が吹き、リビングのエアコンも当たらない場所ではあるが、冬の間でも平均して20度くらいに保っていたと思う。
そんな感じで言ってしまえば適当な管理をこれまでしてきたわけだが、より寒い地方に越してきたということもあり、今年はもう少し力を入れようということになった。
単純に暖突とサーモスタットでもいいのだが、もう2020年だし、文明の利器も取り入れたい。
そこでSwitchBotの温湿度計& ハブとTP-Linkのスマートコンセント、IFTTTを使って、快適なトロピカル環境をトカちゃんに作ってみることにした!
使用したもの
- SwitchBot 温湿度計
- SwitchBot ハブ mini
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SwitchBot スイッチボット スマートホーム 学習リモコン Alexa - Google Home IFTTT イフト Siriに対応 SwitchBot Hub Mini
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: Tools & Hardware
- TP-Link コンセントHS105P (2個入り)*1
TP-Link WiFiスマートプラグ 2個セット 遠隔操作 Echo シリーズ / Googleホーム / LINE Clova 対応 音声コントロール ハブ不要 3年保証 HS105P2
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: Personal Computers
- ヒーティングトップSサイズ(暖房)(Amazon取扱なし)
- IFTTT(Proにアップグレード)
目標
- 28度で温度をキープ
- 温度状況をスマホでリアルタイム監視&都度通知
設定したこと
- IFTTTで「28.1度以上になったらOFF&Lineにメッセージを送る」、「27.9度以下になったらON&Lineにメッセージを送る」とした。
設置環境
- 温湿度計はケージの中に入れた。
- Hub Miniはケージの縁にぶら下げてある。温湿度計との間には金属メッシュの蓋がある。
- ケージ横に設置の延長コードにスマートコンセント+ヒーター
- ケージから最寄りのwifiAPは2M先、ネット速度はそんなに早くない(平均15mbpsくらい)
動作状況
- 我が家の環境では、大体35〜40分程度でON/OFFが切り替わっている。その都度ちゃんとLINEに通知がくる。
- 概ね安定して動いているが、実際の温度の動きを見ると、「OFF」になる時点の温度は約28.6度、「ON」になる時点の温度は約26.9度と、上下2度ぐらいの幅がある。
- 調べてみると、SwitchBotの温湿度計は、温度取得頻度こそ4秒毎だが、誤報知防止のために、2分以上設定温度以上or以下を維持しないと通知(or IFTTTのトリガー)が作動しないようになっているらしい。そのため、例えば温度が28.1度になっても、2分経過した後でないと実際にヒーターがOFFにならない。
- また、1日に1回程度の頻度で、IFTTTで「Action Skipped(スキップ)」してしまい、ONまたはOFFが動作せず、温度が上りぱなし/下がりぱなしになることがあった。その場合、上は31度、下は22度くらいになってしまう。特に就寝中に起こると発見が遅れかわいそう。
- IFTTTのログを見ると、SwitchBotの温度トリガーは動いているものの、その先のコンセントが反応していない様子。「スキップ」は、5回アクションをトライして失敗したら出るエラーコードのようだ。
- 同じAppletで再トライするように設定することはできないようなので、Failsafeとして、通常の設定温度上下+1度(29度と26度)で再度入切を試みるAppletを別途作成した。
- それ以降、同様にAppletがスキップしてしまう事象が一度あったが、26度まで下がった所でバックアップが作動し事なきを得た。
他に試したこと
- うちにはNature Remo mini (2W1、温度センサー付き)もあったので、それでも試してみた。結果から言うと、サーモスタット用のIOT温度計としては使いものにならなかった。
- 温度センサーのリフレッシュ速度が遅いようで、SBと同じ設定(例:28.1度でOFF on IFTTT)でも、30度(隣に置いたSB温度計の数字)にならないとOFFにならないといった状況だった。また、アプリで温度表示をジッと眺めていたが、0.6〜8度刻みでしか更新されないため、SBと比べて現状把握しづらかった。
- エアコンの起動や温度調整といった用途ではRemo(とその温度センサー)は活躍しているので、即時性が求められる使用環境には向いていないという、単純に適材適所的な話だと思う。
費用について
- HubMini、温湿度計、Iotコンセントの合計は7193円だった。全てAmazonタイムセールで購入した。また、IFTTT有料版が$1.99/月。
- 単純に一つの温度をキープする小動物用サーモスタットは3000円くらいで売っているが、昼夜で温度設定を変えられるようないいやつになると12,000円ぐらいはする。何よりスマホに通知は送ってくれないので、拡張性という観点からも、このIot温度管理セットはコスパが非常に良いと思われる!!!
今後の改善したい点
- 昼と夜で設定温度を変えたい。今は1日を通して28度だが、夜は最高27か26くらいにしたい。IFTTTでは今のところ簡単に時間帯を設定する方法はなく、フィルターコードを使うしかないようだ。*2
- 温度の上下幅を削減したい。できれば±1度くらいに抑えたい。
- それに関連するが、ケージの保温性を上げる。もっとインシュレーションがよければ、ヒーターがON/OFFするまでの温度の上げ下げも緩やかになると思う。
感想
- とりあえずの目的が達成できたので達成感があった。40分毎に通知がLINEに来るのは鬱陶しいと思われるかもしれないが、ちゃんと監視できて安心の方が大きかった。
- 外出先からも温度をチェックしたり、必要に応じて暖房を入切したりできるのは非常に便利。SwitchBotアプリから温湿度の推移のグラフがお手軽に見れるのも、逸脱した数字がないか遡ってチェックできるので、非常に良い。
- しかし、何より、IOTってたのしー!次はケージ内にウェブカメラでもひっつけて、トカちゃんのスマイリーフェイスを定期的に届けてもらおうかな。
- 色んな電波が間近を飛び交っているので、トカゲの頭がおかしくならないか心配。